こんにちは、いろいろなものを作ってきましたが、ついに家づくりをはじめましたファンです。
家が欲しいと思ったら、新築・中古・土地から注文住宅と、大きく分けて3種類から選ぶことになると思います。
この記事は、注文住宅を選んだ方、特に東京城南エリアの狭小地に建てたいと思っている方に向けて書いています。
東京城南エリアとは、 港区、品川区、目黒区、大田区の4区で、東京23区でも南の方に位置した区を指しています。
今回は、私が家づくりで一番重要だと考えている、工務店選びについてご紹介したいと思います。
家づくりで工務店選びが一番重要だと思う理由
簡単に言うと一番大事なところを一緒に決めるからです。
私が考えるに、家づくりの大まかな登場人物は以下のようになっていると思います。
- 私たち(施主)
- 不動産屋さん(土地仲介
- 銀行(ローン)
- 工務店(設計・建設)
もちろん全員大事なのですが、不動産屋さんと銀行はやりとりも手続き的なところが多く、付き合いもそれほど長くはありません。
銀行もローン手続き系では電話が多いけど、融資実行されたらあとは引き落としになるだけだしね
もちろん土地選びは立地・価格・将来性などの要素が絡み、とても重要です。そういった意味では不動産屋さんも信頼できるところにお願いしたいですね。
それに対し工務店は、自分たちのやりたいことを実現してくれる唯一の登場人物です。
土地は後から変えられず、建物は後から変えられるとも言えますが、実際問題よほどのお金持ちでもない限りは、一生に1回か2回が限度なのではないかと思います。
そこで、自分たちの理想の家を作るには、やりたいことがある施主(私たち)と理想の家をつないでくれる工務店が重要になります。
やりたいことを伝える時にちゃんとコミュニケーションが取れること、言いやすい関係を築けることも大事だよね
城南エリア対応の工務店候補
そこで、私たちが候補として出した工務店は以下の4社です。
- デザイン住宅 HOPEs
- 東京組
- BLISS
- フリーダムアーキテクツデザイン
選定の基準は、以下の4点です。
- 注文住宅を請け負ってくれること
- 狭小住宅が対応可能であること
- 城南エリアが対応可能であること
- 比較的リーズナブルであること
やはり最初はWebページや口コミなどの情報を徹底的に調べました。
そして、4社とも初回面談をして、最終的にHOPEsさんに決めたというわけです。
デザイン住宅 HOPEs
最終的に選んだのですが、一番印象がよかったのがここです。
何が一番かというと、口コミでもあったのですが、「まず住む人について知り、その人がどういう風に生活するか、どういう家がその人にとっていい家なのかを一緒に考えてくれる」という理念が伝わってきたからです。
また、SE構法という耐震性に優れた構法を取り入れていることも狭小住宅を建てようとしている身としては安心感がありました。
東京組
次の候補は、東京を中心とする工務店としては大手の東京組です。
狭小住宅の実績も多く、提携している建築士の方も多いため、デザイン性に優れた印象でした。
また、住宅に使用する建材の独自開発商品も豊富で、特に売りとされていたのが、木製の窓でした。
実際に初回面談をしてきた印象としては、設計の自由度は高く、納期も早いという印象でした。
ただ、その反面、口コミとしてはアフターサービスがあまりよくない、や、作業が雑といった悪いものもありましたので、少し不安は残りました。
とは言え、実際に対応して下さった営業の方の知識も豊富で、対応がとてもよかったので、価格の安さも相まって、最後までHOPEsさんと迷った工務店でした。
BLISS
3つ目の候補は、不動産屋さんからの紹介でもあり、自分でも調べて出てきたBLISSです。
ここはWebページに狭小住宅専門と書いてあり、価格も安いということで期待して初回面談に行きました。
結論から言ってしまうと、私たちには合いませんでした。
もしかしたら私たちの土地では出来ないのでは?と思えるほど、やりたくなさそうに「ここは〜だから、〜は無理ですね」と私たちの希望をことごとく否定されました。
私たちには合いませんでしたが、土地の形状や広さによってはいいのかもしれませんので、私たちの印象だけで決めずに、初回面談に言ってみることをおすすめします。
売りとしては、LIXILとの提携が強く、LIXIL製品はかなり安く入れられるとのことです。
打ち合わせ場所が新宿で、うちからは少し遠かったのもあって、何回も行くのはツライかなとも思いました
フリーダムアキーテクツデザイン
最後は、自分たちで検索して出てきた工務店(というより設計事務所)のフリーダムアーキテクツです。
こちらは比較的安価で特にデザインにこだわってオシャレな家ができるとの口コミで初回面談を申し込みました。
事前に調べていたのですが、上記3社とは異なり、設計事務所であるため、建物価格としていくら、というよりは、設計料+設計管理費+建設費といった形で見積もりが出てきます。
自社で施工をしないため、自社で施工(または委託)する工務店と異なり設計管理費が単純に上乗せされるといったところは他の工務店と比べて価格が高くなってしまうポイントでした。
その分、初回面談を元にした設計図は個人的にはオシャレかつ機能的にもいいと思えるものが出てきましたので、個人的にはこちらでお願いしてもいいかな、と思っていました。
ただ、やはり価格が他の3社と比べて比較的高くなってしまうことと、タイミングが合わずじっくり打ち合わせをする期間がなかったことから今回は見送りました。
私たちが選んだのはHOPEsさん
上記の4社から私たちが選んだのはHOPEsさんです。
決め手は以下の3点です。
- 家づくりの理念(住む人中心に考える)に共感した
- SE構法と性能表示がここにしかなかった
- 予算オーバーを相談したところ予算内になるように考えてくれた
家づくりの理念(住む人中心に考える)に共感した
こちらは印象の中にも書きましたが、一番印象に残った点でした。
賃貸の物件を探すのと、0から家を作るのでは全く違う観点が必要だと気付かされました。
というのも、賃貸物件を探すというのはどなたも何回か経験したことがあるかと思いますが、その時に間違いなく見ている項目があると思います。
ほかの3社でも、そうだったのですが、間取りから話が始まりました。
ただ、それに違和感はなく、自分も間取りから考えてしまっていました。
しかし、間取りから考えるということは、家づくりの可能性を狭めてしまうことだと思います。
というのも、間取りから考えるとこれまでに見たことのある間取りがイメージとして残っていて、それを選択してしまったら、自分たちに最適とは限らないものを選択してしまうことになると考えられるからです。
そこで、今回HOPEsさんと一緒にやったように、まずは自分たちがその家でどんな暮らしをしたいのかを考えるのが、理想の家に近づく方法のひとつであると思います。
具体的には、「〜の暮らし」というタイトルで自分の好きなものの写真などで1枚のコラージュを作ることが宿題として与えられます。
そして、そのコラージュを元に社長さん、設計士さんと一緒にどういう暮らしをしたいのかを話し合います。
その上で、HOPEsさんが私たちに最適と思われる設計図を提案してくださるという流れです。
このコラージュを作ると、自分では忘れてしまっていたやりたかったことや、何が自分にとって大事なのかを見つめ直すことができます。
そうすることによって、間取りなどを決めるのも漠然とではなく、明確な意思を持って決断することができるようになります。
この考え方がすごく印象に残り、そういう考え方をしている方にお願いしたいと思いました。
SE構法と性能表示がここにしかなかった
次は実用面です。
私たちの土地は間口が4mという、狭小地の中でも細い部類に入ります。
東京直下地震がいつ起きてもおかしくない今、安心して過ごせる家が欲しいと思うのは自然なことだと思います。
耐震性能については耐震等級という指標があり、手抜きやミスでもない限りは基本的にどの工務店でも心配はないかと思います。
しかし、狭小住宅においては耐震性能を担保するために、デザインを妥協したり、空間を狭くせざるを得なくなったりしてしまう可能性があります。
そこで、より耐震性に優れた構法を取り入れることで、他の構法と比べて妥協を少なくすることができます。
HOPEsさんはSE構法という、重量木骨構造を採用しており、従来よく採用される在来構法と2×4構法よりも耐震性に優れた構法を採用しています。
詳しくはHOPEsさんのWebサイトで説明がありますので、興味がありましたらみて見てください。
また、SE構法を採用することで国交省の住宅性能表示を取ることができ、移住住み替え支援機構の認定を受けられることも、家を資産としても考えていた私たちには嬉しいことでした。
移住住み替え支援機構をひと言でいうと、一度借り手が見つかれば、借り手不在の期間も一定の家賃で借り上げてくれる制度で、仮に長期家を空けなければならない場合や住み替える場合にも、売却以外の選択肢を持つことができます。
予算オーバーを相談したところ予算内になるように考えてくれた
最後はお金の話です。
HOPEsさんは、大手の建設会社と比較したらリーズナブルであるのですが、SE構法やオシャレなデザインなど、他の工務店よりもいいところが多く、正直なところ東京組さんよりは見積もり価格が高くなっていました。
お恥ずかしい話なのですが、最初に提示いただいた見積もりは予算を再計算して増額しても予算オーバーとなっていました。
上記の理由からどうしてもHOPEsさんにお願いしたかった私たちは、妥協は覚悟で私たちの予算でなんとかお願いできないか相談しました。
すると、なんと予算に合うように考えてくれるというのです!
その次の打ち合わせ時にどうすれば予算内にできるのかを提案していただき、HOPEsさんにお願いすることを決めました。
HOPEsさんでの家づくりの流れ
こうしてHOPEsさんとの家づくりが始まりました。
現在、着工が始まったところですが、これまでの流れを簡単にご紹介したいと思います。
- 初回面談(2/3)
- ワークショップ・初回プラン説明・概算見積もり(2/23)
- 予算の相談(2/28)
- 工事請負準備業務契約(3/3)
- 工事請負準備業務契約金支払い(全体の1%分)(3/11)
- 1回目打ち合わせ・工事請負契約(3/24)
- 2回目打ち合わせ(4/14)
- 越境について隣地説明(4/29)
- 3回目打ち合わせ(5/12)
- 4回目打ち合わせ(5/26)
- 構造計算発注時金支払い(全体の4%分)(6/3)
- 5回目打ち合わせ(6/7)
- 確認申請料支払い(7/26)
- 着工時金(預かり金)の支払い、コンクリートブロック解体費用支払い(8/15)
- 地盤改良工事(8/21)
- 着工(9/12)
細かい内容については、別途記事にしていきたいと思います。
HOPEsさん、色々とご迷惑をおかけして申し訳ありません。今後ともよろしくお願いいたします。
まとめ
今回は、東京城南エリアに狭小住宅を建てる私たちが工務店を決めた経験をご紹介しました。
理想の家づくりには工務店選びが一番重要だと考えていますので、これから注文住宅を建てようと考えている方、色々とみて回って後悔のないように決めてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。